信州大学医学部山岳部のブログ

雪訓in針ノ木

time 2019/05/18

雪訓in針ノ木

2019年度部長になりました、3年の綾城です。

医学部山岳部では年中行事の一つとなっている長山協雪上技術交流会in針ノ木に今年も総勢13名で参加してきました。参加した部員全員がこれからの糧になる良い経験ができた山行になったと思います。拙い文章ではありますが、よろしくお願いします。

☆日程:5月11日(土)~12日(日)

☆メンバー:千村純、澁谷佳士、綾城穂高、伊串嶺花、鳥居あゆみ、増井健人、村田晴花、越智遥、深谷彩織、花岡大地、古矢紘基、中村俊也、山下真

☆気象状況:快晴

☆所要時間:

1日目:8:30扇沢発→9:30テント場→11:00講習開始→15:30講習終了→16:00ごはん→20:00就寝

2日目:4:30テント場→7:55針ノ木小屋8:35→10:30テント場11:50→12:40扇沢駅

今回の山行は今一度、山との向き合い方を考えさせられる、自分にとっては良い機会となった。自分への戒めと反省を込め、あったこと感じたことを赤裸々に書いていきたい。

まずは準備段階。今回の雪訓では雪山が初めての人もいれば、そもそも山に登ること自体も初めてという部員もいた。僕としては、山に興味を持って積極的にこのような雪訓に参加してくれることは嬉しい限りである。山に精通した方々から直接指導してもらえる機会はなかなかないので、今回参加してくれた部員は貴重な時間を過ごせたのではないかと思う。装備の準備は順調、順調。と思っていたが周りの上級生が心配そうにしていたので僕も心配になってきた。それでも長山協の方の丁寧な対応や装備を快く貸してくださった先輩方のおかげさまでなんとか間に合った。と思っていたが、実際は全然間に合っていなかった。

いよいよ当日の朝。車をゲットして初めての山行。安定の15分遅刻。ここで問題発生。アイゼンを靴に合わせてきてない人がチラホラ。自分の準備の手抜きが仇となった。ここでもかれこれ20分消費。途中コンビニに寄り道。のんびりしてたら長居しすぎてすでに7:20。扇沢までは40-50分。終わった。担当者の方に電話、繋がらない。終わった。長山協の方が扇沢で待ってくださっていた。申し訳なさを感じたまま登山開始。テント場までは思ったより近かった。

医学部山岳部キャラバン

11時より講習開始。まずは土囊袋を使ったアンカーの作り方を習った。講師の方は様々な具体例や従来の方法などを示しながらリスクについても細かく説明しておられて、やっぱり山やってる人って賢いんやなと改めて思った。土嚢に雪を詰め、それを埋める。土嚢袋から延ばしたスリングを思いっきり引っ張るがびくともしない。恐るべし土嚢アンカー。

それでも土嚢は抜けません

1時間ほど教わった後、各コースに分かれて講習を行った。僕は2回目の雪訓ということもあり、雪上技術講習を受講した。雪上技術講習ではスタンディングアックスビレイ(SAB)とSABからの自己脱出を教わった。恥ずかしながらいつぶりかのロープワークで、マストノットの結び方も曖昧に覚えてる程度だった。本などで復習予習してからいこうと思っていたが結局何もせずこの日を迎えてしまった。次から次へと出てくる結び方にどうすることもできなかった。千村さんに一から、いやゼロから教えてもらいながらなんとかシステムぐらいは理解できた。自分が実際に使う場面がくるかはわからないが、よく復習して実戦で使えるようになりたい。ウェアが大変なことになるので極力避けたいけど。

講習を終えてテントで一服してお待ちかねご飯の時間。問題発生。ガスが全然ない。もう部長除名が見えた。しかも持ってきたガス缶はスリーシーズン用と厳冬期用が半々ぐらい。まあ保つわけがなく節約せざるを得ない状況になった。ちゃんと人数分食材を切って持ってきてくれた越智、鳥居、増井には本当に申し訳なかった。朝ご飯は特製ウインナースープに。満腹になったのかなってないのか、多分なってないまま就寝の時間。問題発生。夏用のシュラフを用意した後輩には防寒具いっぱい着て寝てやと言っていたがそれでも寒いとのこと。冬用シュラフ先輩から借りればよかった…とりあえずダウンやらマットやらで対応してもらったが、辛い思いをさせてしまった。

特製ラーメンスープ~ウインナーを添えて~

翌朝、絶対に遅れてはいけないので2時起き。4:30に針ノ木雪渓を登る。いったい何人が、今自分は日本三大雪渓の1つを歩いてると知ってたやろか。針ノ木雪渓は完全に医学部山岳部ペース。みんなの歩き方が初日よりはるかに良くなっていた。途中リーダーをすることになり、みんなを引き連れて歩いた。リーダーは常にリスク管理をする必要があり、斜面の上方を見て雪庇・雪崩・落石を注意したり、後ろを見ながらペース配分したり。これからリーダーになる機会が増えていくと思うが、今回吸収した知識を活かしていきたい。

最後の急登を無事に登りきり、全員で峠に到着。1人も欠けることなく登りきれて嬉しかった。ピーカンで景色も最高で、撮った写真はみんな満面の笑みだった。ずっとサポートしてくださった長山協の方にも感謝感謝。

針ノ木峠より
令和初ジャンプ

下りはロープを50m張って急斜面の下り方も経験できた。支点構築はスノーバーを忘れるという痛恨のミスもあったが長山協の方に丁寧に教えて頂いた。みんなスイスイ下ってあっという間に帰還。次の雪山シーズンまでは少々時間があくが、今回参加してくれた部員には夏の雪渓歩きなどで習った歩き方を忘れないようにして身につけ、自分で考えながら山に登れるようになっていってほしい。

僕は今まで山をなめたことはなかったが、なめていると言われても致し方ない結果となってしまった。今回のいろいろな問題は準備の段階で防ぐことができた。今回はなんとか無事に帰ってくることができたが、山では「なんとかなった」はご法度。メンバーが安心して、楽しかったと思ってもらえるような山行を企画・準備していけるよう頑張りたい。

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