信州大学医学部山岳部のブログ

鹿島槍東尾根(スキー下山編)

time 2020/04/03

鹿島槍東尾根(スキー下山編)

☆メンバー:千村、綾城(文責)

本編はコチラ↓

鹿島槍東尾根

普段の山行なら、悲しいことに1週間も経てば記憶ははるか彼方、のはずなんですが、どうも鹿島槍東尾根だけは昨日行ってきたかのようです。

ラッセル、藪漕ぎ、雪稜歩き、テント泊、岩登り、ピークハント、バックカントリー、アルパイン。山の醍醐味をこれでもかと。僕にとって大学4年間の集大成となる登山でした。(あと1年ありますが。)

☆ ☆ ☆

当初の計画では、山頂まで板を担いで、北峰と南峰のコルから北股本谷、または稜線から布引沢へ滑る予定でしたが、アタック当日が予報以上に風が強く、断念。第二岩峰直下にスキーをデポして山頂へ。おかげで山頂までは快適に歩くことができました。

第一岩峰から第二岩峰の間。Top of 突風

下りは折角なので第二岩峰下から第一岩峰直下のテン場まで板履いて滑ることに。東斜面で日陰でそんなに良くない。八方のスキー場より急に見えて、実際はもっと急。

第二岩峰下から第一岩峰下の間の右側の谷

テントに帰ってくるなり、翌日の滑走ラインを探します。
探した結果、見出したのがこちら。

実際に下りたのがこちら。

名も無き崖を下りることになりました。写真で振り返ります。

徒歩組を見送り、ドロップイン!
雪が着いていることを祈ってトラバース…
斜面をトラバる徒歩下山組。

予定通りのラインを行っていたら悪くなかった気もしなくはないですが、上から見た感じではデブリで、なかなか陽も当たりそうになかったので、少し早めにトラバース。

ところが行き着く先は崖でした。あっけなく板を外して懸垂下降の準備。

6回ほど懸垂してようやく安全地帯に辿り着きました。このうち3回ぐらいは斜面にちょこっと生えた親指ぐらいの枝を支点に。アバラコフもなかなかでしたが、これもまた乙なものでした。と呑気な事を言っていられるのはこうして無事に生きているから。運が良かったとしか…。

安全地帯とは言うものの。
ディズニーランドは閉園中、デブリーランドは貸切り中
北股本谷に合流する手前の緩斜面に入る前辺り。向かって左側の谷から下りてきた。
無事生還。

帰りに立ち寄った松川村にある「たぬき食堂」。すごく気に入りました。理由は行けばわかると思います。
「ごじらのえさⅡ」を注文。Ⅰはありませんでした。
このボリュームで950円(当人調べ)。ぜひ。

☆ ☆ ☆

コロナもいよいよ他人事ではなくなってきました。不要不急の外出は控える。僕もこうして自宅で大人しくブログを書いています。山岳部員はこれを機に、2019年度の溜まった山行報告書を片っ端から仕上げていることでしょう。

今は耐えの時期。勉強、筋トレ、自炊、睡眠。家でできることを全力でしようと思います。夏までにコロナが終息することを祈って。

某登山ガイドのブログで面白い記事がありました。その記事によると、山のトレーニングには心肺と筋力と足裏の神経を鍛えることがいいとのこと。心肺を鍛えるにはタバタトレーニング、筋力を鍛えるにはとりあえずプランク、足裏の神経を鍛えるにはタオルギャザー(足指でタオルを引き寄せるやつ)。どれも家でできちゃう優れもの。

コロナのせいで、いざ山シーズン到来!したときにバテバテで登れない…とならないように。山で脱ぐときにお腹ぷよぷよで脱げない…とならないように。山岳部員たるもの、いつでも脱げる準備を!!(自分宛)

ここで重要なことは、「脱ぐ」ということではなく、「いつでも脱げる準備をする」ということなので、悪しからず。当の本人でさえまだ脱いでいない。

夏山岩合宿より

P.S. コロナにより活動停止中ですが、新入部員募集中です。

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